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「私のせいで…」と自分を責めているお母さんへ〜不登校の子どもが本当に安心する「親の関わり方」〜

毎日、学校に行けない我が子を見て、胸が締めつけられる。

「私の育て方が悪かったのかな」
「もっと早く気づいてあげればよかった」
「この子の人生を、私が苦しくしてしまったのではないか」

不登校のお子さんを持つお母さんから、こうした声を聞くことがあります。

朝になると、子どもの様子が気になる。
学校の時間が近づくと、家の空気が重くなる。
無理に行かせたいわけではない。
でも、このままでいいのかもわからない。

だから、子どもの顔色をうかがう。
なるべく刺激しないように話す。
傷つけないように、そっと接する。
強く言わないようにする。
否定しないようにする。

それなのに、子どもは部屋にこもる。
返事をしない。
時には、親に対してきつい言葉をぶつけてくる。

「こんなに気を遣っているのに、どうして?」
「私はこの子のために頑張っているのに」
「もう、どう関わればいいのかわからない」

そんなふうに、夜一人で涙を流しているお母さんもいるかもしれません。

まず、最初にお伝えしたいことがあります。

この記事は、お母さんを責めるための記事ではありません。

むしろ、毎日自分を責め続けているお母さんの心を、少しでも軽くするための記事です。

あなたは、悪いお母さんではありません。

悩んでいるということは、それだけお子さんを大切に思っているということです。
苦しいのは、それだけ真剣に向き合っているからです。
涙が出るのは、それだけ我が子の未来を本気で考えているからです。

ただ、そのうえで、今日は少し大切な話をさせてください。

もしかすると、あなたの中にある
「申し訳ない」
「私のせいかもしれない」
「この子に悪いことをしてしまった」
という罪悪感が、知らないうちにお子さんを苦しくさせていることがあるかもしれません。

これは、お母さんを責めたいのではありません。

お母さんが少しでも楽になり、親子関係が少しでも軽くなるために、ぜひ知っておいてほしいことなのです。

子どもは、お母さんに謝ってほしいわけではない

以前、私が関わらせていただいた親子のお話です。
不登校とは少し状況が違いますが、親子関係を考えるうえで、とても大切な気づきがありました。

そのお母さんは、お子さんに障害があることについて、長い間「自分のせいではないか」という強い罪悪感を抱えていました。
「この子に苦労をさせてしまっている」
「私がもっと何かできたのではないか」
「この子に申し訳ない」
そんな気持ちをずっと抱えていたのです。

だから、お子さんに対して、いつもどこか申し訳なさそうに接していました。
強く言えない。
注意できない。
嫌われないようにする。
機嫌を損ねないようにする。
どこか、お伺いを立てるように話す。
お母さんとしては、愛情でした。
優しさでした。
この子を傷つけたくないという思いでした。

しかし、お子さんは強く反抗していました。
お母さんの言うことを聞かない。
きつい態度を取る。
親子の会話がうまくいかない。
お母さんは悩んでいました。
「こんなに気を遣っているのに、どうして伝わらないんだろう」
「どうしてこの子は、私にこんな態度を取るんだろう」

でも、子どもの本音は、少し違っていました。
その子は、私にこう話してくれました。
「お母さんが、僕に対していつも申し訳なさそうな顔をするのが嫌なんだ」
「僕の存在のせいで、お母さんがおびえているように見える」
「僕がいるから、お母さんが苦しんでいるように見える」

この言葉を聞いたとき、私は胸がぎゅっとなりました。

子どもは、お母さんに謝ってほしいわけではなかったのです。
そっと扱ってほしいわけでもなかったのです。
特別に気を遣われたいわけでもなかったのです。
ただ、普通に接してほしかった。
笑っていてほしかった。
「あなたのままでいい」と、ドンと構えていてほしかった。
子どもにとって一番つらかったのは、自分の存在によってお母さんが苦しんでいるように見えることだったのです。

「申し訳ない」は、子どもにとって重荷になることがある

親の罪悪感は、外から見ると優しさに見えることがあります。
でも、子ども側からすると、それは重荷になることがあります。
お母さんがいつも申し訳なさそうな顔をしている。
自分を見るたびに、悲しそうな表情をする。
何かを言うたびに、気を遣われる。
まるで自分が壊れ物のように扱われる。
すると、子どもはこう感じることがあります。
「自分は親を困らせている存在なんだ」
「自分がいるから、お母さんは苦しんでいるんだ」
「自分は普通じゃないんだ」
「自分は可哀想な存在なんだ」
これは、とても苦しいことです。
子どもは、親を困らせたいわけではありません。
親を悲しませたいわけでもありません。

むしろ、子どもは親の表情をよく見ています。
お母さんが不安そうにしている。
お母さんが悲しそうにしている。
お母さんが自分の前で笑わなくなっている。
それを感じると、子どもはさらに自分を責めます。
でも、その気持ちをうまく言葉にできない。
だから、イライラする。
反抗する。
部屋にこもる。
きつい言葉を言う。

表面上は「反抗」に見えても、心の奥には、
「そんな顔で見ないでほしい」
「自分のせいにしないでほしい」
「普通に接してほしい」
「僕のことで、お母さんが苦しまないでほしい」
という叫びがあるのかもしれません。

もちろん、すべてのお子さんが同じとは限りません。
状況によって必要な関わりは違います。
ただ、少なくとも一つ言えるのは、
お母さんが自分を責め続ける姿は、子どもにとって安心ではなく、重荷になることがあるということです。

不登校でも同じことが起きているかもしれない

これは、不登校のお子さんにも同じことが起きている場合があります。
お母さんが、
「学校に行かせられなくてごめんね」
「私の関わりが悪かったのかな」
「あなたの人生を苦しくしてしまったのでは」
「このままだと将来どうなるんだろう」
という不安や申し訳なさを抱えながら接していると、子どもはその空気を感じます。
そして、こう受け取ってしまうことがあります。

「自分は親を悲しませている」
「自分は家族に迷惑をかけている」
「学校に行けない自分はダメなんだ」
「自分の存在が問題なんだ」

もちろん、お母さんはそんなことを伝えたいわけではありません。
むしろ逆です。
大切だからこそ心配している。
守りたいからこそ不安になる。
なんとかしてあげたいからこそ、自分を責めてしまう。
でも、言葉にしなくても、表情や空気で伝わってしまうことがあります。

だからこそ、不登校のお子さんに関わるときに大切なのは、
「可哀想な子」として見ないことです。
不登校は、人生の敗北ではありません。
終わりでもありません。
その子の価値が下がることでもありません。
私は、不登校を「エネルギーの充電期間」と捉えています。

もちろん、現実的な不安はあります。
勉強のこと。
進路のこと。
生活リズムのこと。
友人関係のこと。
学校との連携のこと。
親として心配になるのは当然です。

でも、子どもを見る目だけは、変えてほしくないのです。
「この子は可哀想」ではなく、
「今はエネルギーをためている途中」
と見る。
「学校に行けない子」ではなく、
「今、自分を守るために立ち止まっている子」
と見る。
その見方の違いが、子どもに伝わります。

お母さんがドンと構えると、子どもは安心する

子どもが本当に欲しいのは、完璧なアドバイスではありません。
正しい言葉でもありません。
無理やり元気づけることでもありません。
毎日励まされることでもありません。

子どもが欲しいのは、安心感です。

「ここにいていいんだ」
「学校に行けない自分でも、見捨てられないんだ」
「自分の存在は、家族を不幸にしていないんだ」
そう感じられることです。
そのために、お母さんに必要なのは、罪悪感でいっぱいになることではありません。

むしろ、少し力を抜いて、
「今は学校に行けない時期なんやな」
「まあ、生きてるだけで満点や」
「焦らんでええ。今はエネルギーをためる時期やな」
くらい、ドンと構えることです。

もちろん、本当に何もしなくていいという意味ではありません。
必要な支援を考えることも大切です。
学校と連携することも大切です。
必要に応じて、専門機関に相談することも大切です。
生活リズムや学習環境を整えることも、必要になる場合があります。

ただ、家庭の空気としては、
「あなたが学校に行けないことで、私はあなたをダメな子だと思っていない」
「あなたの存在そのものは、何も変わらず大切だ」
「今は止まっているように見えても、あなたの人生は終わっていない」
というメッセージを出し続けてほしいのです。

子どもは、お母さんが笑っていると安心します。
自分のことでお母さんが壊れていない。
自分のせいで家の空気が真っ暗になっていない。
お母さんはお母さんの人生を生きている。
そう感じたとき、子どもは少しずつ安心します。
そして、安心できた子どもは、少しずつエネルギーを取り戻していきます。

罪悪感を手放すとは、子どもを見放すことではない

ここで誤解してほしくないことがあります。
罪悪感を手放すというのは、子どもを見放すことではありません。
「もう知らない」
「勝手にしなさい」
「どうでもいい」
という意味ではありません。

罪悪感を手放すとは、
「この子の苦しみは、全部私のせいだ」
「この子の人生を、私が何とかしなければならない」
「私が失敗したから、この子はこうなった」
と背負いすぎるのをやめることです。

親が全部背負うと、子どもも苦しくなります。

お母さんが自分を責め続けていると、子どもも自分を責めます。
お母さんが自分の人生を止めてしまうと、子どもは「自分のせいでお母さんが不幸になった」と感じてしまうことがあります。
だからこそ、お母さんにはこう思ってほしいのです。

「私はこの子を大切に思っている」
「でも、この子の人生を全部背負うことはできない」
「この子には、この子の力がある」
「私はその力を信じて、そばにいる」

これが、見守るということです。
子どもを放っておくのではありません。
子どもの力を信じて、必要なときに支えられる距離にいる。
それが、本当の意味での安心感になります。

今日からできる、罪悪感を手放す小さな一歩

では、今日から何をすればいいのでしょうか。
まずは、子どもの前で「申し訳なさそうな顔」をしすぎていないか、少しだけ意識してみてください。
そして、心の中でこう言ってみてください。

「私はこの子を大切に思っている」
「でも、この子の人生を全部背負うことはできない」
「この子には、この子の力がある」
「私はその力を信じて、そばにいる」

それだけでも、表情が少し変わります。
声のトーンが少し変わります。
家の空気が少し変わります。

そして、お子さんに何か言葉をかけるなら、難しいことを言わなくても大丈夫です。
「今日は顔見れて嬉しいわ」
「ご飯食べられたら十分やな」
「しんどい日もあるよな」
「話したくなったら聞くからな」
「生きてるだけで、ほんま満点やで」
このくらいでいいのです。

大切なのは、無理に前向きにさせることではありません。
親が何とかしようとしすぎない。
でも、ちゃんとそばにいる。
この空気が、子どもの心を少しずつゆるめていきます。

お母さん自身が、自分の心を置き去りにしないこと

不登校のお子さんを支えているお母さんは、自分の心を後回しにしがちです。
子どものために。
家族のために。
将来のために。
そう思って、自分の不安や苦しさを押し込めてしまう。
でも、お母さんの心が限界に近づくと、家庭の空気にも影響します。

だから、お母さん自身の心も大切にしてほしいのです。
「私は今、何が不安なんだろう」
「何に申し訳なさを感じているんだろう」
「本当は、子どもにどう接したいんだろう」
「私は、どんな親でありたいんだろう」
こうして自分の心を見つめることは、わがままではありません。
お母さんの心が少し軽くなることは、お子さんの安心にもつながります。
親子関係は、子どもだけが変わればよくなるものではありません。
お母さんのまなざしが変わる。
お母さんの表情が変わる。
お母さんの言葉が変わる。
お母さんの心が少し軽くなる。
そこから、親子の空気は少しずつ変わっていきます。

まずは「心のキャッチボール」をしてみることから

とはいえ、いきなり
「大仏のようにドンと構えましょう」
と言われても、簡単ではないと思います。
不安になる日もあります。
ブレる日もあります。
また罪悪感に戻ってしまう日もあります。
それが親心です。
だから、無理に完璧を目指さなくて大丈夫です。

まずは、お母さん自身の心を少し軽くすることから始めてほしいのです。
直接相談するのは、まだハードルが高い。
でも、少し考え方を知ってみたい。
子どもとの関わり方を見直したい。
大仏コーチングが大切にしている考え方に触れてみたい。

そんな方は、私の著書
『心のキャッチボール 〜自分を知る練習ノート〜』
を手に取ってみてください。

この本は、子どもに正解を教えるための本ではありません。
自分の気持ちを見つめること。
うまく言葉にできない心と向き合うこと。
自分を知ること。
そのための練習ノートです。
そして、それはお子さんだけでなく、親御様にとっても大切な時間になるはずです。
お子さんの心を理解する前に、まずお母さん自身が、
「私は何を怖がっているのか」
「何に申し訳なさを感じているのか」
「本当はどう関わりたいのか」
に気づくこと。
そこから、親子関係は少しずつ変わっていきます。

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個別に相談したい方へ

一方で、今まさに親子関係で苦しく、誰かに整理してほしい方もいらっしゃると思います。
「子どもにどう声をかければいいかわからない」
「学校に行けない日々が続いていて不安」
「子どもの反応が怖くて、普通に接することができない」
「自分の罪悪感をどう扱えばいいかわからない」
「家庭の空気を少しでも変えたい」
そんな方は、一度ご相談ください。
無理にセッションを勧めることはありません。

まずは今の状況を整理し、
お子さんにとって何が必要なのか、
お母さん自身が何を抱えているのか、
これからどのように関わっていくとよいのかを一緒に考えていきます。
不登校の悩みは、親御様だけで抱え込まなくて大丈夫です。

まず一人で考え方を知りたい方は、著書『心のキャッチボール』を。
今まさに苦しく、誰かに話を聞いてほしい方は、個別相談を。
どちらの形でも大丈夫です。

大切なのは、お母さんが一人で抱え込み続けないことです。

ご相談は「お問い合わせフォーム」から↓

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著書「心のキャッチボール〜自分を知る練習ノート〜」

最後に、今まさに苦しんでいるお母さんへ。

あなたは一人ではありません。
学校に行けない我が子を見て、不安になるのは当然です。
将来を心配するのも当然です。
自分を責めてしまう日があるのも当然です。

でも、どうか忘れないでください。
お子さんは、あなたに謝ってほしいわけではありません。
お子さんが本当に求めているのは、

「あなたのせいで苦しい」ではなく、
「あなたがいてくれて嬉しい」
というまなざしかもしれません。

可哀想な子として見るのではなく、
今は少し立ち止まっている子として見る。

壊れ物のように扱うのではなく、
一人の人間として信じる。

申し訳なさで向き合うのではなく、
愛情と安心感でそばにいる。

それだけで、親子の空気は変わり始めます。
まずは、お母さんの罪悪感を少しだけ横に置いてみてください。
そして、今日お子さんの顔を見たときに、心の中でこう言ってみてください。

「あなたは、あなたのままで大丈夫」
「私は、あなたの人生を信じている」
「生きているだけで、満点」

そのまなざしが、お子さんにとって一番の安心になるかもしれません。
不登校は、終わりではありません。
親子で心のキャッチボールを始める、大切なきっかけになることもあります。
お母さんの心が少し軽くなること。
それが、お子さんの安心につながります。
まずはそこから、一緒に始めていきましょう。

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